MP研究会/例会2003_10

研究会活動

材料のパフォ−マンス研究会
2005年第4回例会

2005年第4回研究会例会

日時: 2005年10月7日(金)  14:00〜17:00
場所: 早稲田大学大久保キャンパス・62号館W大会議室


講演タイトルと講演者

「腐食損傷事例および水処理の変遷と今後の課題
(火力発電プラント)」
  東京電力(株)       梅村 文夫

「金属片の解析手法について」
  日鉄テクノリサーチ(株)  山本 正弘

「消火用スプリンクラー配管の微生物腐食」
  腐食センター     佐々木 英次

「銅管のブラインによる腐食」
    JFEテクノリサーチ(株)  篠田 修和

  

研究会終了後,技術交流会(17:00~19:00)を計画しています.参加費3,000円,事前にお申し込み下さい.なお,領収書が必要な方は,出欠通知の際にお申し出下さい.
[出欠通知]

次の事項を10月3日までに,emailで事務局
(jim@corrosion-center.jp)宛てにご連絡ください.

  1. 委員氏名
  2. 研究会(出席・欠席)
  3. 交流会(出席・欠席)
  4. 領収書(要・不要)

Abstract

[A]   腐食損傷事例および水処理の変遷と今後の課題(火力発電プラント)

          東京電力()     梅村 文夫

戦後から今日に至る火力発電プラントの腐食損傷事例の変遷を顧みると、腐食事例の発生はプラントの効率優先や安易に新技術・新材料を採用したことに起因することが少なくない。また、腐食対策を実施したために別の箇所で新たな腐食問題を招いた事例も少なくない。腐食を防止するために重要な水処理は、技術の発展とともに様々な改良が試みられており、今日においては環境問題重視の観点から、薬品使用量の削減、使用薬品の変更などが検討されている。

[B-1]  金属片の解析手法について

      鉄テクノリサーチ()  山本 正弘

昨今話題にもなった金属片はその素性と形成された経緯が不明であった。その素性に対してごく短時間で解析する方法を検討し、判定まで約4日という短期間で結果にたどりついた。このような解析手法は腐食した鉄鋼材料の解析全般に通じるものであり、今後の腐食事例解析の参考のために、その解析手法と短期間で結果を出すために苦労した内容などを紹介する。

[B-2]  消火用スプリンクラー配管の微生物腐食

      腐食センター     佐々木 英次

腐食センターに来て以来「微生物腐食(MIC
)」の相談が結構多いのにもかかわらず,スプリンクラー配管の事例は1件のみだった(その1はメインテナンスフリーということでステンレス鋼管をコンクリート中に埋め込み,井戸水を入れたためのミス).MP5月号の記事に消火用スプリンクラー損傷原因の40%はMICということが出ており,米国ではMICの中心課題である.スプリンクラー配管は微生物の生育温度に置かれること,水が停滞していることというMIC発生の2大物理的要因を満たしており,中に入れる水によっては容易にMICが発生する.米国の文献を中心にスプリンクラー配管の問題を探る.

[C-1]  「銅管のブラインによる腐食」

       
JFEテクノリサーチ(株)  篠田 修和

冷凍用ファンコイルユニット(FCU)において、冷却性能を向上させるため、ブライン(冷媒)を変更した。ブラインを変更したところ、変更後1年で銅管のろう接部に貫通孔が発生した。貫通部の表面状況およびブライン中の微量成分と腐食について発表する。

以上