MP研究会/例会2003_10

研究会活動

材料のパフォ−マンス研究会
2006年第1回例会

2006年第1回研究会例会

日時: 2006年1月13日(金)14:00-17:00
場所: 
早稲田大学大久保キャンパス・62号館W大会議室
     「高田馬場」下車徒歩12分


講演タイトルと講演者
「スーパーオーステナイトステンレス鋼の適用例」
  腐食センター      遅沢 浩一郎

「建築設備の腐食事例」
  新菱冷熱(株)      松川 安樹

「通信装置の腐食事例と腐食環境評価」
  NTT東日本       渡辺 正満

「異種金属接触腐食におけるWagner長さ」
  東大名誉教授      辻川 茂男

 

研究会終了後,技術交流会(17:00~19:00)を計画しています.参加費3,000円,事前にお申し込み下さい.なお,領収書が必要な方は,出欠通知の際にお申し出下さい.

[出欠通知]

次の事項を1月10日までに,emailで事務局
(jim@corrosion-center.jp)宛てにご連絡ください.

  1. 委員氏名
  2. 研究会(出席・欠席)
  3. 交流会(出席・欠席)
  4. 領収書(要・不要)

Abstract

[B-1] スーパーオーステナイトステンレス鋼の適用例

         腐食センター       遅沢浩一郎

スーパーオーステナイトステンレス鋼の特徴と,6Moスーパーオーステナイトステンレス鋼の温泉,醤油工場および食塩工場などへの適用例について紹介する.

[B-2] 建築設備の腐食事例

      新菱冷熱()      松川 安樹

 建築設備に関わる腐食問題は比較的身近なところで度々発生しているが,社会的認知度は低く,各社1〜2名の担当者が対応しているのが現状である.しかし,建築設備の使用環境が多様化すると共に,長寿命化が求められるようになってきた昨今,材料と環境を考慮した計画設計が注目されつつある.本講演では,建築設備で発生する腐食問題の現状と最近対応した炭素鋼鋼管の異常腐食事例を紹介する.

[B-3] 通信装置の腐食事例と腐食環境評価

     NTT東日本        渡辺 正満

 NTTの提供する通信サービスは,交換機・メタリックケーブルを利用した従来の通信から,交換機を必要としないIP通信や光ファイバを利用する光通信へとシフトしつつある.しかしながら,現状でも従来利用してきた交換機や伝送装置などの通信装置は存在し,金属腐食を主要因とするトラブルが発生している.本発表では,主として交換機や伝送装置の構成部品であるパッケージボードのトラブル例と共に,トラブルが発生した通信機械室の腐食性を金属板暴露法(銀及び銅の大気腐食現象を利用)により評価した結果を紹介する.また,銀の屋内腐食において腐食生成物として生成する硫化銀の各種分析結果も併せて報告する.

[B-4] 「異種金属接触腐食におけるWagner長さ

    東大名誉教授      辻川 茂男

 昨秋の徳島「腐食防食セミナー・相談会」で出た質問に多目的ダム(淡水)の選択取水ゲートのスクリーンの防食についての問題があった.スクリーンが痛んだためにSUS304に交換することにより,スクリーンを支える主構造(SS400)との間の異種金属接触腐食が問題となる.ボルト・ナットの間に絶縁材をかますだけでは不十分で,ステンレスのカソード電流到達範囲を塗装することが推奨された.どこまで塗装すればよいか? Wagner長さの考えに基づき,液の電気伝導度と塗装範囲を図表化する試みをし,「腐食センターニュース」No.036に記載した.この記事を解説する.

                                             以上