MP研究会/例会2003_10

研究会活動

材料のパフォ−マンス研究会
2006年第2回例会

2006年第2回研究会例会

日時: 2006年4月7日(金)14:00-17:00
場所: 
早稲田大学大久保キャンパス・52号館104号室
     「高田馬場」下車徒歩12分


講演タイトルと講演者
「高分子材料の耐久性評価研究」
  東京ガス(株)      小向 茂

「低Cマルテンサイトステンレス鋼の応力腐食われ」
J FEスチール(株)    木村 光男

「還元性超臨界水環境における材料の腐食挙動」
  三菱マテリアル(株)   藤澤 龍太郎

「木材燃焼ガス環境のステンレス鋼の耐食性」
  東大名誉教授       辻川 茂男

  

研究会終了後,技術交流会(17:00~19:00)を計画しています.参加費3,000円,事前にお申し込み下さい.なお,領収書が必要な方は,出欠通知の際にお申し出下さい.

[出欠通知]

次の事項を4月3日までに,emailで事務局
(jim@corrosion-center.jp)宛てにご連絡ください.

  1. 委員氏名
  2. 研究会(出席・欠席)
  3. 交流会(出席・欠席)
  4. 領収書(要・不要)

Abstract

[A]  高分子材料の耐久性評価研究

          東京ガス()   小向 茂

ガス用PE管,温水用樹脂管等の高分子材料が都市ガス産業では使用されていますが,これまでに経験した高分子材料の研究事例を,温水用樹脂管の耐久性評価研究を中心に紹介します.


[B-1]   Cマルテンサイトステンレス鋼の応力腐食われ

JFEスチール()   木村 光男

ラインパイプ用に開発された低Cマルテンサイト系ステンレス鋼円周溶接熱影響部に応力腐食われが発生した.われは溶接熱サイクルによって鋭敏化した粒界を伝播.発生原因はCr炭化物が溶接の最初のパスで溶け,その後のパスの影響で粒界に再析出.その際にCr欠乏域ができることによる.溶接後熱処理を行い,Cr欠乏を回復させることによって発生を防止できる.

[B-2]  還元性超臨界水環境における材料の腐食挙動

    三菱マテリアル()    藤澤 龍太郎

超臨界水中で重質油等の未利用重質資源を軽質化するプロセス(還元性の超臨界水環境)における材料の腐食挙動をご紹介します.すでに学会でもお話した内容の総括のような内容になるかと思いますが,腐食速度,応力腐食割れの感受性評価などの試験結果を中心に,超臨界水での材料腐食について,ご紹介できればと思います.

[B-3]  「木材燃焼ガス環境のステンレス鋼の耐食性」

      東大名誉教授       辻川 茂男

 木材ごみ専門焼却炉の排煙処理系統において,スクラバー後の送風機(SUS304製)が破損事故を起こした. 溶接不良か?応力腐食割れか?が検討されたが,木材燃焼ガス中に含まれる微量の酢酸と排ガス処理水のClによる応力腐食割れが原因と考えられた.「腐食センターニュース」No.037に掲載予定.


                                                       以上