MP研究会/例会2006_07

研究会活動

材料のパフォ−マンス研究会
2006年第4回例会

2006年第4回研究会例会

日時: 2006年10月6日(金)14:00-17:00
場所: 
早稲田大学大久保キャンパス・62号館W大会議室
     「高田馬場」下車徒歩12分


講演タイトルと講演者
「Scanning Kelvin Probeを用いた大気環境の腐食性評価」
    東京電力(株)      龍岡 照久

「Niフリーオーステナイト系ステンレス鋼の開発」
    福島県ハイテクプラザ   光井 啓 

「腐食事例と材料開発」
    腐食センター      永田 三郎

  

研究会終了後,技術交流会(17:00〜19:00)を計画しています.参加費3,000円,事前にお申し込み下さい.なお,領収書が必要な方は,出欠通知の際にお申し出下さい.

[出欠通知]

次の事項を10月2日までに,emailで事務局
(jim@corrosion-center.jp)宛てにご連絡ください.

  1. 委員氏名
  2. 研究会(出席・欠席)
  3. 交流会(出席・欠席)
  4. 領収書(要・不要)

Abstract

[A] Scanning Kelvin Probeを用いた大気環境の腐食性評価

                 東京電力(株)        龍岡 照久

近年、腐食分野に積極的に適用されるようになってきたScanning Kelvin Probe(以下SKP)を用いて大気環境の腐食性評価を行った。海塩粒子を模擬した各種塩類および混合塩を付着させた純鉄、ステンレス鋼、白金など表面の電位を測定し、各相対湿度における腐食性を評価した。様々な測定データからSKPの可能性を紹介するとともに、2年間のアメリカでの生活、GE社グローバルリサーチでの研究、世界の研究者との交流などについて簡単に紹介する。

[B-1]  Niフリーオーステナイト系ステンレス鋼の開発

                         福島県ハイテクプラザ   光井 啓        

高耐食性材料として一般に用いられるオーステナイト系ステンレス鋼はNiを8%以上含んでおり、その溶出により金属アレルギーを起こしやすいとされている。そのためNiを使用しないステンレス鋼の開発が求められている。窒素はNi同様オーステナイト安定化元素であることから積極的に有効利用する研究が行われており、近年、Niの代わりに窒素を1%以上固溶させた高窒素ステンレス鋼が従来のオーステナイト系ステンレス鋼に比べて高強度・高耐食性を有することが明らかになってきた。
本研究では真空熱処理炉を用いた加圧窒素吸収処理法を利用してフェライト系ステンレス鋼に窒素を高濃度に固溶させることによりNiフリーオーステナイト系ステンレス鋼の開発を行ったので、その結果を報告する。

[B-2]   腐食事例と材料開発

                                     腐食センター        永田 三郎

住友金属工業勤務時に経験した下記腐食事例と材料開発について、研究開始時の状況を中心に紹介する。

 1.硫化物腐食割れ
 2.ラインパイプのHIC
 3.水蒸気酸化
 4.CO−CO−HO系でのSCC
 5.原子力発電所でのSCC

                                                 以上