Abstract
[A] 「環境モニタリングと耐食性診断」
芝浦工業大学 野田 和彦
材料の多くが大気環境で利用されることから、材料の耐食性評価において耐大気腐食性の検討が必要である。材料の大気腐食性診断において、実用環境の把握を含め環境および腐食モニタリングは重要な課題であり、多くの試みがなされている。そこで、ここでは鉄鋼材料の大気腐食性評価を検討するための環境モニタリングに関する技術のいくつかを紹介し、材料の耐食性診断の一端としての大気腐食性評価法について議論する。
[B-1] 「最近の石油化学工場での損傷事例」
出光興産(株) 木本 浩規
石油化学工場で起きた最近の損傷について実例をもとに説明をします。
[B-2] 「13Crステンレス鋼の腐食すきま再不動態化臨界塩化物イオン濃度測定」
福井県工業技術センター 中津 美智代
織機部品ヘルド(13Cr鋼)に発生するすきま腐食について、水道水中の塩化物イオン濃度の影響を調査するために、腐食すきま再不動態化臨界塩化物イオン濃度(Cr.crev)測定を行った。定電流保持で成長性のすきま腐食を発生させた後に試験溶液の塩化物イオン濃度を希釈し、試験片の電流上昇傾向を確認した。測定で得られたCr.crevとEr.crevを比較した。
[C-1] 「ワグナー長さ」
東京大学名誉教授 辻川 茂男
「腐食センターニュース」No.036「異種金属接触腐食におけるWagner長さ」, No.038「自然ピット径は Wagner 長さを超えない?」, No.040「異種金属接触腐食における面積比の影響」の解説.1月25日(木) 第158回腐食防食シンポジウム「主題:マクロセル腐食の整理と問題」において同内容の講演がなされます.
以上
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