Abstract
平成20年度 第3回材料のパフォーマンス研究会 講演者と概要
[A 講演]
「鋼構造体の耐食性評価技術」
(独)物質・材料研究機構 西村俊弥
橋梁等の社会インフラの大気腐食劣化が深刻となってきており、鋼構造体の評価手法も新しい要求がなされている。腐食機構解明のために、腐食生成物の解析では、FIB-TEMによるナノレベルの解析やEPMA等を用いた元素の状態解析がなされている。また、鋼構造体の部位ごとの腐食性をインピーダンス法で検討した。その他、塗装耐候性鋼の耐食性評価、環境理解型促進腐食試験、国際共同暴露試験等の最近の取り組みについて紹介する。
[B 講演]
「下水処理環境におけるステンレス鋼の微生物腐食挙動」
二ダック(株) 松島正博
下水環境の硫黄サイクルによるコンクリート構造物の劣化・損傷は深刻な問題で「微生物腐食入門」でも解説されています。しかし、ステンレス鋼における腐食事例の報告はあまりないと思われます。今回はステンレス鋼に発生した微生物腐食と見られる腐食事例の特徴などをご紹介したいと思います。
[C 講演]
「化学プラントにおける材料問題の現状とその取り組み」
旭化成エンジニアリング(株) 栗原朋之
化学プラントで発生した損傷事例紹介と、ステンレス鋼製の設備に発生する、外面応力腐食割れの検討として行った、ASTM C-692での保温材の種類による発生可能性の試験評価、および本試験法の応用例について紹介する。
以上
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